2006年04月13日

まったり行きましょう

人間はいつも時間に追われていますね。
うちの飼い主も、朝は会社に遅刻しないように、バタバタ。
帰ってきても、いろいろとバタバタ。
休みの日もゆっくりしているようで、なにやら「やること」があるようです。

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「せまいニッポン、そんなに急いでどこへ行く」
という言葉がありますね。

人間も、私たち犬のように、まったりと行けばいいのです。
私も気ままにやっています。
ブログの更新もまったり、マイペースです。

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それでいいじゃないですか?
脱力の極意ですよ。
なんちゃって。ひらめき
posted by フジコ at 00:17| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月08日

夢ではいつもお前といっしょ

人間が犬をたのしむよりも、犬が人間をたのしむことのほうがずっと多い。理由は簡単明瞭、この二種類の動物を比較すれば、人間のほうがずっとこっけいだからだ。
ジェイムズ・サーバー / 作家)


4834251020夢ではいつもお前といっしょ
斎藤 融
ホーム社 2001-01

by G-Tools


ひとり暮らしの「我が家」に、マルチーズの子犬がやってきたのは、春が来るのが待ち遠しい、まだ寒い日のことだった。
生後3ヶ月の子犬は、ブリーダーのところに迎えに行くと、嬉しそうに私の周りを飛び跳ねた。
まるで私が迎えに来たことがすぐにわかった、といわんばかりのように。
「小さい!」
これが私の子犬に対する第一印象だった。
元気に飛び跳ねる子犬は、あっという間に私を「親」に変えた。

ブリーダーから、レクチャーを受けている間、子犬はすぐ隣の犬舎でしばらく走り回っていたが、ふと目をやると、走り疲れたのかストーブの側で眠っていた。

sleeping baby.jpg


帰りの電車の中、緊張と不安のためか、心配していたような「キャンキャン鳴き」もなく、無事に2時間近くの長旅を経て「我が家」に到着した。
これからは、「ふたり暮らし」が始まるのだ。
元気な子犬は、ちょっと目を離した隙に私のローベッドにピョンピョンと登ろうとしていた。
とにかく元気。そしてとってもかわいい子犬だった。

baby in the cage.jpg

犬を飼うきっかけは、ひとそれぞれだろう。
私も、そのきっかけは実に他愛の無いものだった。
とある雑誌で犬の特集をやっており、その巻頭グラビアでとある女性タレントが飼い犬2匹と実に愛情たっぷりの3ショットを披露していた。それを見て、私は思った。「こんな愛ある生活がしたいな」と。

もともと実家で犬を飼っていたことがあり、祖父母の家にはいつも代々「番犬」がいたものだった。
そして室内には鼠捕り用の猫。
犬を飼うことに抵抗は全く無かった。



ふたりの初めての朝は、子犬の鳴き声から始まった。
キャンキャン鳴いて、ケージの中からの自由と、空腹を訴える叫びだ。
しかし、うるさく騒いでいる間は、絶対に相手にしないこと。そうブリーダーから教わっていたので、しばらく布団の中で無視を決め込んだ。

そのとき、私は弱気になった。ああ、自分はなんてことをしてしまったんだ。私には犬なんて飼えない!
自分が大きな過ちをおかしたような、そんな思いが頭の中を駆け巡った。
会社での人間関係、恋愛関係など、人間との関わりに疲れきっていたのも犬を飼うことになった理由のひとつかもしれない。もう、面倒な関係はせめて仕事上で我慢して切り抜けるくらいに留めておきたかった。
しかし、それでも、無償の愛を注ぐ対象が欲しかったのだ。
人間には疲れていたけれど、それでも一緒にいる「パートナー」を求めていたのだ。
もともとひとりのほうが気楽でいい、と思っていた自分が変わっていくのを感じた。

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犬を飼い始めてから、たくさん犬に関する本を読みあさった。
その中の一冊が、この本。
夢ではいつもお前といっしょ
雑誌の本の紹介・評論コーナーに載っていたのを私は見逃さなかった。
読んだ後、私は自分が犬と暮らし始めたことを絶対に後悔しないだろうと確信した。




あれから数年経過した現在。
躾、ワクチン、お散歩デビュー、お留守番。
ここまでふたりで頑張ってきた、ささやかな「想い出」がたくさんある。
歯が生え変わったこと、初めて爪を切ったこと、初めてのお風呂、耳掃除、自宅トリミング。
「はじめて」が「定期的なこと」に変わり、ふたりでいることが当たり前になった。
帰宅すると、熱烈歓迎のおかえりなさいジャンプ。そして遅く帰宅したとき、靴を脱いで最初の一歩を踏み出す場所がとても暖かかったこと。いつも帰宅が遅い時間になるときは、この場所は暖かい。
ある日、仕事から帰ってきたとき、「犬のしつけ」の本の上に茶色い固形の排出物が乗っかっていたことは忘れない。
このパートナーがいなくなることなんて、もはや考えられない。

the book is my pillow.jpg

この本が上梓されたのは、著者である斉藤融氏が共に暮らした2匹の犬を失ってからかなりの歳月が過ぎ去ってからのことだ。
「無性にバッキーとボギーの話が書きたくなっていた」からだという。

ブルドッグのバッキーは、当初シベリアンハスキーに憧れていた斉藤氏が、ご友人の勧めで生後2ヶ月から飼い始めた。

ミニチュア・シュナウザーのボギーは、旧友が海外へ転勤することになり、里親に任命されたのだ。バッキーを亡くして4年後、ペットロスを癒すために、東京を離れ住み始めた軽井沢で預かることになった。

「やってきた赤ちゃんブル」は、さんざん斉藤氏を手こずらせながらも「立派なブルドッグ」へと成長していく。
トイレのしつけ、いたずら、ちょっとした仕草の愛らしさ、散歩の楽しみなど、読んでいて思わず笑みがこぼれる。
そして、バッキーとの楽しい暮らしは、「老いていくバッキー」へと時間が流れ、ついに「バッキーの死」がやって来る。
苦しそうなうめき声を上げるバッキーの横に添い寝をして、前肢の片方をしっかり握りしめながら、斉藤氏はうとうとしてしまう。ふと目が覚めると、バッキーは永遠の静かな眠りについていたのだった。斉藤氏にしっかりと前肢を握られたまま旅立って行った。

「ペット用の小さなひつぎにバッキーをそっと納めた。バッキーのそばには白いバラの花を供えた。英国の国犬にふさわしい花といえば、国花であるバラの花のほかには無いと、そう思った。長い間いっしょに暮らした思いをその花にこめてバッキーのひつぎの透き間を埋めた。葬儀社のクルマでバッキーのひつぎが運ばれていった」

斉藤氏の10年間の楽しかった夢は、最愛のパートナーは、目の前から消えてしまった。

それから4年の月日が流れ、斉藤氏の生活の拠点も、東京から軽井沢へと移っていた。
「ちょっとの間でいいんだけど、うちの犬を預かってもらえないかなぁ」
新しいパートナーの登場である。

「ボギー登場」から「ボギー、山野を走る」、そして「別れの日」までのふたりの軽井沢での楽しい生き生きとした生活は、都会でのバッキーとの生活とは全く対照的だが、共通の「幸せな日々」を感じ取ることができる。
別れの朝、2年半を共に暮らした軽井沢の自宅から、ボギーを「もぎ取るように連れ去られる」ことに斉藤氏は抵抗感を覚え、自分から送り届けることにする。ただの気休めとはわかっていても・・・。

「一生出会うはずもないひとりの人間と一頭の犬が、ふとしたきっかけで、いっしょに暮らすようになる。そして互いに信頼し合い、喜びを分かち合う幸せが永遠に続くことを望みながらも、また別れ別れに生きていかなければならない。別れの朝、そんなことをしみじと思いながら、ボギーと最後の散歩をした」

ボギーが旅立って行ったのは、それから2年が過ぎた七草がゆの頃。
なんとバッキーと同じ日であったという。

「犬さえ飼わなければ、こんな悲しい思いはしなかったのに・・・」という考え方は、「あんなことさえなければ、私の人生は完璧だったのに・・・」という考え方に似ている。何も起こらない人生など無く、何も起こらない人生ほど味気ないものもまた無い」

我が家のマルチーズももう5歳の誕生日を迎えた。
お留守番も立派にできるし、病気ひとつせず、健康優良児だ。
いつまで一緒に暮らしていけるのか、それは神様にもわからないことだと私は思っている。
私は「模範的な飼い主」とはいえない。散歩は毎日連れて行ってやらないし、かっぱえびせんも食べさせるし、一緒に寝たりしている。

5年前、ブリーダーが私に言った言葉を思い出す。
「世間ではいろいろ批判もありますが、リボンをつけても、お洋服を着せても、一向に構いません。うーんと可愛がってやってください」


その時は、普通に聞き流していたのだが、今なら、わかる。ブリーダーがどんな気持ちでその言葉をこれから犬と生活を共にする人間に言ったのか、が。


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いつまでも、ずっとお前といっしょ


飼い主より。愛を込めて。
posted by フジコ at 00:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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